■実行委員会会長 大石 良介の挨拶■   浅羽・ベトナム友好85周年記念式  


 午前中、常林寺において浅羽佐喜太郎公紀念碑建立85周年記念式典をおこないました。お孫様夫妻、ベトナム大使代理のドァン・ゴク・カイン参事官、浅羽家と記念碑建設にかかわった3家の皆様、県内各地からベトナム留学生の皆様に参加を頂きました。当公民館では、浅羽・ベトナム友好85周年記念式典をおこなっています。前に掲示の掛軸は、2mを超える大きなものですが、文化財研究会が昨年苦労して拓本取りをしたものです。この後ベトナム社会主義共和国に寄贈することになっています。
 85年前(大正七年)、ベトナム革命の英雄ファン・ボイ・チャウ氏が時の村長岡本節太郎氏に浅羽佐喜太郎公の為に記念碑を建てたいと相談したことに、「ベトナムと浅羽」の友好の歴史の始めがあります。この記念碑建設のいきさつは、ファン・ボイ・チャウの自伝である「自判」に詳しく書き残され、その最後に「・・・・・・・日本人の義をベトナムの同胞に伝えたい」と書き残されています。
 記念碑建立における地域の住民と、ベトナム革命運動の英雄ファン・ボイ・チャウ氏との間で深い友情が生れました。これら多くのことは、日仏同盟の締結と共に国の方針に背くものと認識がされ、浅羽家や関係者の間では長い期間口外してはならない事とされてきました。私達実行委員会は、このできごとを「浅羽」と「ベトナム」との間に友好が生れて85周年と考えました。

 ベトナム留学生の皆さん。あなた方は、ファン・ボイ・チャウ先生から約100年後に日本に留学していることになります。今の日本に学ぶものがあれば、たくさん学んでください。私達も貴国に学んだことがあります。この春のSARS騒動でのベトナムの対応や、昨年の大学生のロボットコンテストでのべトナム大学チームの優勝などです。当町諸井の国際言語学院からも10名の留学生が出席をしてくれていますが、町内企業化の皆様、ベトナム留学生へのアルバイト口を紹介頂けたらありがたいことと思っています。最後に、常林寺住職、檀徒役員の皆様、檀徒や地区自治会の皆さんにご協力を頂きました。ありがとうございました。