■労働保険■
 
 労働保険とは労働者災害補償保険(一般に「労災保険」といいます。)と雇用保険とを総称した言葉であり、保険給付は両保険制度で個別に行われていますが、保険料の徴収等については、両保険は労働保険として、原則的に、一体のものとして取り扱われています。労働保険は、農林水産の事業の一部を除き、労働者を一人でも雇っていれば、その事業主は加入手続きを行い、労働保険料を納付しなければならないことになっています。

パートタイム労働者も雇用保険の被保険者になります
@ 1週間の所定労働時間が20時間以上
A 雇用見込みが1年以上
 上記の条件をすべて満たし、かつ労働時間、賃金、その他の労働条件が明確に文書で定められていることが必要です。

:労災保険とは
 労働者が業務上の事由または通勤によって負傷したり、病気に見舞われたり、あるいは不幸にも死亡された場合に被災労働者や遺族を保護するため必要な保険給付を行うものです。また、労働者の社会復帰の促進など、労働者の福祉の増進を図るための事業も行っています。
:雇用保険とは
 労働者が失業した場合及び労働者について雇用の継続が困難となる自由が生じた場合に労働者の生活及び雇用の安定を図るともに、再就職を促進するため必要な給付を行うものです。また、失業の予防、雇用構造の改善等労働者の福祉の増進を図るための事業も行っています。

・労働保険事務組合とは
事業主の委託を受けて、事業主が行うべき労働保険の事務を処理することについて、労働大臣の認可を受けた中小事業主等の団体です。労働保険事務組合として認可を受けている団体にはおもに事業共同組合、商工会議所、商工会などがあります。
・委託手続き
「労働保険事務委託書」を労働保険の事務処理を委託しようとす
る、労働保険事務組合に提出します。
・利点
@労働保険料の申告・納付等の事務を事業主に代わって処理しますので事務の手間が 省けます。
A労働保険料の額にかかわらず3回に分割納付できます。
B労働保険に加入することができない事業主や家族専従者なども、労災保険に加入する ことができます。